福助人形(ふくすけにんぎょう)は、ちょんまげ頭で、裃をつけ、
正座をした(又はお辞儀をしている)姿が、特徴的な縁起人形です。
バランスからいうとかなり頭が大きく、アンバランスな体系ですが、
文化元年頃から江戸で流行した福の神。
願いを叶えるとして茶屋や遊女屋などで祀られました。
名前は、叶福助。
モデルとなった人物も実在したとも言われています。
摂津国(大阪府)の農家の子として生まれた「佐太郎」で、
背が低く頭が大きかったことが「幸い」して富を築いたといわれており、
それにあやかって「叶福助」という人形が流行したとする説です。
他に、京都伏見の呉服屋「大文字屋」の主人説、滋賀のもぐさ屋「亀屋」の番頭説などがあります。
いずれも、商売繁盛で富を築いたといわれているので、それにあやかりたい人の気持ちが
福助をマスコットにしたのかもしれません。
ちなみに「足袋」で有名なFUKUSUKEでは、毎年「お年玉人形」として「十二支福助」を作っています。
http://www.fukuske.com/museum/nengyoku/index.html
果報舎から、2007年のご挨拶状は、恒例となりました「引札(ひきふだ)3」で、福助をお送りしました。
どうか皆様にも福助の福がたくさん巡ってきますように。
本年も果報舎をお引き立てのほどよろしくお願いいたします。
(2007.01)
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