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果報の寝言

20060701 国立博物館での撮影

先日、国立博物館に花を活けて撮影するという、千載一遇の好機ともいえるお仕事のお手伝いをしました。
ディレクター、デザイナー、カメラの方々はもちろん、代理店やクライアントの方々も、短いスケジュールの中で、妥協することなく当初のコンセプトを表現するための努力を惜しまない、すばらしいお仕事でした。

最近は公共の場を映画やスチールの撮影用に一般に広く貸し出す動きがあるようで、今回の国立博物館も休館日を使って、本館エントランスでの撮影が許可されました。

http://www.tnm.go.jp/jp/guide/useFacilities/index.html#tatemono

ただし、文化財の保護には細心の注意を払わなければならないということで、館内への持込物の管理について厳しく事前通達がありました。

まず、文化財に多大の被害を与える文化財害虫が、館内に侵入するのを未然に防止するため、鉢植えのものについては、土壌の消毒できないため持込不可とのこと。

また、事前に持ち込みする生花等の材料の種類及び量、設置場所について事前に連絡・協議が必要で、OKが出たものも、すべて水洗して昆虫類を除去し、さらに目視観察により花、葉、枝等に付着した昆虫類を除去徹底すること。

方法としては、駆除剤スプレーなどによる処理、または浸透性のよい薬剤を水にとかし、水上げを行い、完全包装の状態で持ち込み、担当課のチェックを受けてから搬入すること。などなど・・・。

気の遠くなるような数の枝、茎、花、葉を、ひとつひとつ洗いながら、これもすべて文化財保護のためと思い、ひたすらに作業しました。


その甲斐あって、搬入も無事にできて、順調に撮影がすすめられました。作品はこちら

(2006.07)






 
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