渋滞のひどいことで有名な、シンガポールでは、日本のETCに相当する自動電子料金徴収システムERPの普及によって、都市の渋滞緩和のみならず、環境問題の改善まで実現しているそうです。
現在、シンガポールのERP車両搭載率は100%。バイクにも取付が義務付けられています。
日本はまだ、ETC搭載率50%を目指して普及活動を推進している段階。
個人的意見ですがバイクのETC搭載は歓迎します。
料金所で停止して、ギアをニュートラルにいれて、グローブをはずして、お金を出して、領収書とおつりをもらって、サイフにしまって、グローブをして、ギアを入れて、発進するまで、どんなに頑張っても後続の乗用車ドライバーはイライラするものです。だから、料金所手前でバイクを止めて、歩いて支払を済ませるライダーもいるくらいです。
クルマ全体でみても、料金所の渋滞緩和はもちろん、環境対策、ノンストップ・キャッシュレス化による利便性の向上は誰でも歓迎するでしょう。でも、東京の首都高速は料金所ブースの数が少ないから、当然ETC専用レーンも少ない。ETC利用者に深夜・早朝割引を期間限定で実施したりしていても、利用者がメリットを感じにくい上に、高額なETCの普及は、まだまだの段階ですね。
首都高速の問題はまだ他にもあります。
まず、2車線しかないこと。事故や故障で車線がふさがってしまうと、緊急車両ですら立ち往生してしまうのが現状です。
そして、合流までの距離が短く、急な坂になっていることが多くありませんか?だれでも加速しながら合流することに危険を感じたことは少なくないはずです。
また、ジャンクションでの車線変更の複雑さなど、事故発生に直結するような構造の問題も挙げたらきりがありません。
人も40歳は人生のターニングポイント。
40歳を迎えた首都高速。今が構造改善の時ではないでしょうか。(2004.06)
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