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果報の寝言

20031001 縦列駐車してくれるクルマ

1997年に、ガソリンエンジンと電気モーターの二つの動力源を持つハイブリッド車として、世界で初めて登場したトヨタプリウスが、また世界初を発表しました。クルマが車庫入れや縦列駐車してくれるというのです!半信半疑で試乗してみました。

★世界トップレベルの低燃費
今回も、ホンダのインサイトとの燃費競争が熾烈です。インサイト35.0km/Lに対して、新開発のプリウスは35.5km/Lとわずかながら先手を打ちました。
★弱点の加速性能を改善
排気量1500ccでありながら2000ccクラスの発進加速性能を発揮!
★インテリジェントパーキングアシスト
縦列駐車や車庫入れを、クルマが自動的にやってくれるオプション機能付!

ちなみにトヨタのハイブリッドはプリウス以外に2車種あります。

予備知識としてカンタンに説明しておきます。


◎クラウンに採用されている“マイルドハイブリッド”は、電気の力を、駆動力アシストとしてではなく、始動時とスムーズな発進のための瞬間的なアシストに使う設計です。小さいモーターですむのでハイブリッドの弱点であるコストアップを克服できて、且つアイドルストップで燃費向上が図れるというもの。実際的には、信号待ちや渋滞で停止すると、エンジンが止まり、モーターに切り替わるしくみ。もちろん、エンジンが止まってもエアコンやナビやオーディオはモーターで使えます。


◎エスティマのハイブリッドは、エンジンと電気が前後にあるモーターを運転状況にあわせて使い分ける設計です。低速走行時、発進時、通常走行時、坂道走行時の使い分けだけでなく、4WD走行時や雪道での安全な走行までアシストするかしこい設計といえます。

ラテン語で“先んじる”という意味の「プリウス」、各方面でとりあげられ評価もかなり高いようです。今回は試乗してみて感じた点をちょっといぢわるな視点でまとめました。

▲スマートエントリー
キーをカバンやポケットに入れて近づいて、ドアハンドルに手をかけるだけで自動ロック解除。キーを手にしなくても乗り込めます。でもクルマから離れる時、本当にクルマのロックがされているか、何かの拍子に離れる途中でロック解除されないか不安になります。

▲プッシュボタンスタート
エンジンをかけるのにもキー不要です。ブレーキペダルを踏みながらボタンを押すだけ。まるで電気のスイッチを入れるのと同じです。振動も音もなくREADYランプが点灯するだけ。あまりの静けさに、起動しているのか不安になります。クルマから降りる時も、静か過ぎてボタンを押してOFFするのを忘れてしまいそうで不安です。

▲エレクトロシフトマチック
インパネにあるシフトレバー。小型で軽く、日本初だそうですが、操作後常に真ん中に戻るしくみなので、今どのポジションなのか、ちょっとわかりにくくて不安になります。

▲インテリジェントパーキングアシスト
シフトを「R」にすると、カラーバックモニターに映像あらわれ、音声案内にしたがって目標物を設定します。ブレーキペダルを緩めるとハンドルが勝手に動き出し目標位置に駐車してくれます。運転者はブレーキペダルのふみ加減で速度調整するだけでハンドルはクルマまかせという感じ。確かに「おーっ!すごい」と思いましたが、目標物の設定にかなり手間取りますので、都内の幹線道路でこのシステムで縦列駐車するのはありえないと思いました。

▲インプレッション
メーター周りの位置も、初代プリウスの不自然さに比べると、かなり見やすい位置で、ステアリングも、まんまるではなく、微妙に楕円形になっていて、全てにおいて次世代のドライビングスタイルを意識させるものでした。
ただ、信号待ちなどで停止すると直ちにエンジンが止まります。振動と騒音がまったくないシ〜ンとした空間に、妙な居心地の悪さを感じました。 また、予期しないタイミングで勝手にクルマが“エンスト”する瞬間、なぜか「ひやっ」とするのは、私だけでしょうか・・・。(2003.10)






 
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